- プラスチック敷板
- アスファルト保護
牛舎の床材としてプラスチック敷板を利用いただいた畜産業者さんの事例です。こちらのお客様はもともとあった牛舎を改装してコンクリートの床を敷き直したのだそうです。
しかし、大人の牛は大丈夫だったものの子牛がコンクリート床を嫌ってしまい居着いてくれません。藁を敷くなどの対策を考えましたが効果なし。このままでは蹄が痛むなどの危険が考えられたため、プラスチック敷板の付設を検討されました。
結果、保温効果も得られたためか以降子牛が嫌がらなくなりました。また、移動して水洗いもできるようになって掃除が簡単になったとのことです。

牛舎を改装してコンクリート床にした結果
もともと土間だった肉牛用の牛床を、コンクリートの床に改装されたお客様です。土の牛床は汚れやすく掃除の手間がかかる上、水はけなど考慮しなくてはいけない点も多いのが難点です。
また、牛舎の環境は「カウコンフォート」といって牛にとって快適でストレスの少ない空間にしなくてはいけません。こうした課題をクリアすべくコンクリートの牛床を作ったのですが、新たな問題ができまして。子牛の反応です。
大人の牛は平気なのに子牛はコンクリートを非常に嫌がるのです。体重の軽い子どもの牛は、体温調節がうまくいきません。そのため、コンクリートに触れると体が冷えてしまうようでした。
最初は敷き藁などで対策しましたが、さらに嫌がって蹴りちらしてしまいます。このままでは蹄も傷んでしまうため、再度対策を考える必要に迫られました。
子牛を冷やさず傷つけない床材としてプラスチック敷板を検討
一度敷いてしまったコンクリートを剥がすことは難しいので、その上から新しい床材を置くしかありません。そこで、プラスチック敷板を検討していただきました。
その結果、適度な弾力と床からの冷気を遮断できたためか、程なく子牛も問題なく居着くようになったそうです。
また、コンクリート床だけのときは牛舎全体に水を蒔いて掃除する必要がありましたが、プラスチック敷板なら板だけ水洗いもできます。子牛のストレス解消とともに掃除の利便性も上がったのでした。

まとめ・体温調節のし辛い子牛を守るのに効果的
この事例では、体が小さいために体温が下がりやすい子牛を冷たいコンクリートの床からどう守るかが課題となりました。
親牛ならば問題なく生活できたのですが、肉牛の業者さんは常に子牛を多く抱えています。ストレスは食肉としての品質にも関わる重大なテーマです。今回はプラスチック敷板の保温効果が子牛にマッチしたため、牛舎をローストレスな環境にできました。
加えて、掃除もしやすくなるという副次効果もみられたため、業者さんの仕事量を減らすことにも繋がりました。
