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知っているようで知らないゴムマットの素材とは?

知っているようで知らないゴムマットの素材とは?
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弊社でも販売しているゴムマット

その素材に使われている「ゴム」製品は、皆さんも身近なところで使用されていることと思います。輪ゴムにゴム手袋、長靴や車のタイヤなどなど、探してみると色々と出てくると思います。普段からゴム製品には、何かとお世話になっていますよね。その意外と使っているゴム製品の素材「ゴム」って、どんなものか知っていますか?「え?ゴムはゴムでしょ?」って感じで、私全く知りませんでした(^_^;

そこで、今回ゴムマットをご紹介する前に、その素材の「ゴム」について調べてみました!

1.ゴムマットに使用されるゴムの種類は?

ゴムマットの原料に使用されるゴムは、主に「天然ゴム」「合成ゴム」とタイヤのリサイクル品などを再資源化した「再生ゴム」などがあります。

<天然ゴム>

ゴムの樹から採れる白色乳状の樹液(ラテックス)を凝固・加工して作られます。一般的なゴムとしてのバランスが優れており、合成ゴムに比べ引っ張り強度が高く安価ですが、耐熱性や耐油性、耐候性、耐オゾン性などが劣ります。

<合成ゴム>

主な原料は石油で天然ゴムに似た性質を持ち、対候性・耐熱性・耐油性・耐薬品性・耐摩耗性などに優れた性質を持ちます。天然ゴムに比べ品質が安定しています。

<再生ゴム>

廃タイヤなどのゴム製品を粉砕し、科学的・熱的・機械的処理などを施して加工できる状態にしたものです。環境に優しく、公共工事などにもおすすめです。

2.ゴムの起源はサッカーボール!? コロンブスはゴムも発見していた!

前項でご紹介したゴムの中で「天然ゴム」の歴史は、なんと紀元300年頃まで遡ります。

ゴムをはじめに使っていたとされるのは、マヤ文明の頃。マヤ遺跡の球技場では、サッカーのようなスポーツが流行っていました。そこで使われていたボールが、ゴムで作ったボールだったといわれています。

コロンブスは新大陸だけじゃない! ゴムも発見していた!

「天然ゴム」は、16世紀の大航海時代、コロンブスによってヨーロッパに伝えられました。(ゴムの発見は、1493~96年の2回目の新大陸渡航の時だそうです。)

コロンブスが中南米を訪れた時、原住民の子どもたちが、大きく弾むゴムボールで遊んでいました。自分たちの知っているゴムと似ているが、違う性質を持っているゴムボール。ヨーロッパに持ち帰ったものの、その「ゴム」の発見から200年ほどの間は扱い方がわからず、利用価値はないが希少品としての扱いを受けていたそうです。さらに、人の体温程度の温度で柔らかくなるチクルという木から採れる乳液を原住民が噛んでいて、とても驚いたそうです。今では、楽しんだことがある人も多いと思います。「チューインガム」として知られています。

サッカーボールはゴムが使われています

3.夫婦喧嘩に子どもの疑問 日常から生まれたゴムの利用価値

200年もの間、ただ希少品として扱われていた「天然ゴム」が、脚光を浴びる素材となる出来事が起こります。1839年、アメリカ人のグッドイヤーが夫婦喧嘩の際投げつけた、ゴムに硫黄を加えた試験片。それがストーブに落ち、翌朝世界的な発見(※加硫)をすることで、ゴムの利用価値がグンと上がることとなります。

そして、今ではタイヤブランドとして広く名が知られているダンロップが、1887年に空気入りタイヤを考案します。その背景には息子から聞かれた「自転車をもっと早く楽に走れるようにするにはどうしたらいい?」という質問がありました。獣医だったダンロップは、タイヤの構造と動物の腹が似ていることを思いつき、空気入りタイヤを発明し、特許を取得。その発明は、自動車用タイヤに用いられていきます。(※1845年トムソン発明者説もあり)

グッドイヤーの発見によりゴム工業は大規模な工場生産となり、その後ダンロップの発明で、自動車工業も急激に発展。19世紀までは、ゴムはブラジルに自生しているへベアから生産されていましたが、19~20世紀はじめには世界的な需要の増加から供給不足に陥ることとなります。そこで20世紀初頭に、天然ゴムの代替品となる「合成ゴム」の研究が始まるのです。

※加硫:生ゴムに硫黄を混ぜて加熱すると、弾性の飛躍的な向上や電気絶縁性、耐久性などが得られます。

4.今も重要な原料として使われる「天然ゴム」

前項で歴史を少しご紹介しましたが、「天然ゴム」の原料などについてもご紹介します。

天然ゴムは、ゴムの木の樹液(ラテックス)によって作られます。ナイフなどでゴムの木を削ると、牛乳のような白い汁がでてきます。それを凝固・加工したのが、天然ゴムです。主成分はポリイソプレンです。

製造材料や方法によって「スモークドシート」と「ペールクレープ」に分類されます。

「スモークドシート」

ラテックスに酸を加えて凝固し、シートにして煙でいぶしながら乾燥したもの。最も一般的な天然ゴムで、赤茶褐色。

「ペールクレープ」 

ラテックスに酸を加えて凝固し、燻煙を通さないで乾燥したもの。着色が少なく、淡色製品に適している。

天然ゴムは成形加工がしやすく、合成ゴムではかなわない優れた引っ張り強度などから、輪ゴム、雨具、長靴、ゴム風船、ベルト、ホース、タイヤゴム、防振ゴム、医療用ゴムなど合成ゴムが数多く製造利用されている今の時代でも、重要な原料として使用されています。

ゴムに限らずですが、最初に使い始めた人、発見した人すごい~!と思いますよね。

当たり前に使っている物の、知らないことが多いこと。今回は「天然ゴム」について調べてみましたが、次回は「合成ゴム」について、ご紹介したいと思います。

ヨガマットにもゴムが使われています

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