プラスチック敷板が火気厳禁の理由とは?耐熱性の実験をご紹介
- プラスチック敷板
プラスチック敷板は、火気厳禁です。
一般的なプラスチック商品のペットボトルやナイロン袋なら熱が近づくと溶けてしまいますが、プラスチック敷板は10トントラックが乗っても平気なので、ちょっとの熱なら大丈夫なのでは?と思われる方が多いのではないでしょうか?
「プラスチック敷板の上でバーベキューをしたらだめなの?」や「溶接の現場で地面の養生として使える?」というお客様からのご質問にお答えすべく、耐熱性実験を行いました。
結果、プラスチック敷板は絶対に火気厳禁ということが確認できました。何故なら800℃近くの熱ですぐ表面の劣化が始まったからです。ライターとバーナーで3種類の厚さのプラスチック敷板を加熱した結果を報告します。また、焚き火台などを置きたいのなら、耐熱シートを敷くのがおすすめです。
実験のために準備したもの、実験の手順
用意したもの
ライターとガスバーナーでプラスチック敷板をあぶってみるとどうなるのか?を検証しました。
- プラスチック敷板・Wボード(板厚13mm)・ディバン(板厚8mm)・Wターフ(板厚6mm)
- 軍手
- ライター(柄が長いもの)
- ガスバーナー
- 耐熱シート
実験したこと
- 敷板をライター、及びバーナーで10秒ほど炙る
- 表面の変化を確認、温度、触感
- 敷板全体の状態を確認
約10秒で表面が溶け始め、薄いものほど強度も落ちる
まずもっとも分厚い敷板を炙ってみました。すると、ライターもバーナーも数秒で表面が溶け始めました。ライター(約800℃)の場合はじわじわと溶けました。
ライターであぶる
ライターでWボードをあぶってみたところ、少し煙が出ました。煙がでたところの敷板がザラザラになっていました。
ディバン・Wターフも同様に炙ったところ、Wボードと同じ結果でした。
ガスバーナーであぶる
ガスバーナー(約1200℃)で炙ってみると、瞬く間に表面の形状が変わっていくのが分かりました。ライターよりも範囲が大きく変化しており、ディバン・Wターフは色も変化しました。炙っていない部分の敷板素手で触ると熱くて持てないほど、熱が浸透していました。
溶けた表面に軍手で触れると、溶けた部分のプラスチックがくっついてしまいました。
もっとも薄いWターフでは、炙った後にかなり強度が低くなり、手でも簡単に曲がってしまいます。
※ある程度冷めてから素手でまげてみました。
この他に、「角を炙ると丸くなってしまう」「敷板全体の熱伝導がよく炙った場所以外もすぐに熱くなってしまう」「炙った部分から敷板が反っている」といったことが分かりました。
おそらく、直接火ではなく関節的に熱を与えてもプラスチックが柔らかくなり溶けてくるのではと考えます。
火気を使う際は耐熱シートがおすすめです
市販されている耐熱シートを敷くと、バーナーで炙ってもある程度は燃える事はありません。そのため、バーベキューをするときは耐熱シートがおすすめです。
もし地面が濡れていてぬかるんで不安定な場合、アルミ板の上に耐熱シートを敷くと安全に火を燃やせますし、合板などで代用するものよいでしょう。合板なら最後は一緒に燃やすことができますね。
プラスチック敷板の性質を理解しつつ、安心・安全な工事や仕事を行って頂きたいといつも心に願っています!
また、「こんな使い方できるの?「〇〇の事例はないの?」などお問い合わせいただければ、ない情報がありましたら調べてお伝えいたします。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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