解体業での土地の養生での最適な方法と工事用品のご紹介

- プラスチック敷板
解体業とは?
解体業とは建物を取り壊し、更地にする仕事です。対象となる建物は民家、アパート、倉庫、ビルなどさまざまです。
解体する際は重機を使ったり手作業をしたりします。重機は主に油圧ショベルが使われます。工事で出た廃材はそれぞれ処理場が異なるため、手作業で仕分けられます。
また、騒音対策の為に防音シートを設置したり、土地を守るために敷板を敷いたりと細やかな気遣いが求められる仕事でもあります。
解体業でのお困りごと
解体業でのお悩みごととして下記のようなことがあります。
- 重機やダンプトラックなどのタイヤ痕から土地を保護したい。どんな方法があるのか?
- 重機を搬入する際、傷つけてはならない土間コンクリートや公共の道路を保護しなければならない。どうすれば?
- ブロック塀撤去の際、崩したブロックで道路を傷付けることがないよう道路を保護しなければならないが、どのような材質のもので保護すればよいのか?

※整地について
解体工事は足場や養生(シート、水、敷板など)の組み立てに始まり、「整地」が最終工程となります。整地とは石や岩などの障害物を取り除き、土地を平らにならして新たに建築したり農耕地にしたりするための作業です。整地が汚いと多額の費用をかけてやり直しをしなくてはならなくなったり、土地の価値が下がってしまったりする可能性があります。
土地を養生する方法とは?
土地養生の「養生」とは「守る」という意味です。土地養生にはさまざまな方法があります。
「敷鉄板」「プラスチック敷板」「ゴムマット」「コンパネ」でのそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
敷鉄板
【メリット】
- 強度が高く頑丈で、重機やダンプトラックが通るための仮設道路にしたり溝や穴の上に敷いて塞いだりすることができる。
- 一般的には重さが一枚あたり800キロと非常に重いためずれにくい。
【デメリット】
- 人の手で持ち運ぶことができないので、クレーン付きセルフ車やバックホウなどを使って設置する。その際、慎重に作業をしないと危険なので手間がかかる。
- 運搬費がかかる。
プラスチック敷板
【メリット】
- 一枚当たり20〜40キロ程度と軽量なので、10トントラック一台で200枚以上を運ぶことができる。
- 設置の際は一枚あたり1〜2人で運ぶことができるので、クレーンのような重機がいらない。
- 弾力性が高く凹凸のある土地にもなじむ。
- 耐荷重は最大120トンで、重機やダンプトラックを置いたり通過させることができる。
【デメリット】
- 敷鉄板と比べて軽量であるためずれやすい。固定する必要がある。
- 敷鉄板と比べると強度が低いため溝や穴の上に敷くことができない。
- 鋭利なものが板の下にあり、重量がかかって刺さってしまうと破損してしまうおそれがあります。
ゴムマット
【メリット】
- 一枚当たり十数〜50キロと軽量なので人の手で持ち運んで設置できる。
- プラスチック敷板と比べて弾力性が高いので、土地にとてもなじみやすい。
- 耐荷重は最大30トンで重機やダンプトラックの通路にすることができる。
【デメリット】
- 軽量であるためずれやすい。
- 柔らかいので土地に重量がかかって凹んでしまうと元に戻りにくい。
- 車両の切り返しのような強い負荷には弱く、薄いものほど破れやすくなる。
コンパネ(正式名称はコンクリートパネル)
複数の板を張り合わせたもので、重さは一枚あたり十数キロ。
【メリット】
- 軽量であるため持ち運びや設置がしやすい。
- 価格が安い。
【デメリット】
- 材質が木であるため、車両の重量や移動による負荷がかかり続けると割れたり破損しやすくなる。
- 水に弱く、雨に濡れたりぬかるみに浸かったりすることで割れたり腐ったりしてしまう。
まとめ
- 敷鉄板
強度が高いので平らな土地に限らず溝や穴の上にも敷くことができ、土地養生の幅が広い。非常に重たいので、運搬にコストがかかり重機での取り扱いにも危険が伴う。 - プラスチック敷板
軽量なので運搬・設置に重機を使う必要が無い。重機が敷板の上を通れるほどの耐荷重量があり、平らな土地を保護できる。溝や穴の上は部分的に荷重がかかり割れてしまうおそれがあるため、敷くことができない。 - ゴムマット
厚いものは重機の通り道にしたり、土地を保護したりできる。柔軟性があり土地になじみやすいが、重量がかかると土地が影響を受けやすい。また負荷に弱く破れやすい。 - コンパネ
軽量なので人の手で運搬・設置ができる。材質が木なので、雨風にさらされたり負荷がかかり続ける等により割れる、腐るなどのおそれがある。
土地養生の方法はさまざまで、それぞれメリット・デメリットがあります。土地の性質はどうなのか?保護したいものは何なのか?など状況に応じて選んでいただけたらと思います。