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ウッドプラスチックとは?製品の作り方や特徴・用途とは。

ウッドプラスチックとは?
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敷板netの販売製品は樹脂製品が多いです。樹脂と言っても、原材料は何か気になりますよね?工業用敷板「Wボード」や農業用敷板「ディバン」など、当社販売の樹脂製品は「ウッドプラスチック」でできています。

今回はこの「ウッドプラスチック」について説明します。

1.ウッドプラスチックとは?

ウッドプラスチックは、木材繊維とプラスチックを融合し成形した複合素材です。

木材繊維は製材工場から発生するかんな屑などを顆粒状にし、それを小粒の棒状に圧縮成型した固形燃料です。環境やコストの面から日本国内で製造されているウッドプラスチックは、リサイクル木材を使用するところが大半を占めています。リサイクル木材は、建設・建築廃材や製紙廃材、間伐材などですが、廃材と言っても国内で出る木質廃材はウッドプラスチックの原料として十分な品質が確保できるため、リサイクル木材が多く使用されています。

当社販売のウッドプラスチック製敷板やパレットを製造する「株式会社ウッドプラスチックテクノロジー」は、鳥取工場・岡山工場と製材業の盛んな中国山地地域に立地し、近隣の製材工場の副産物を有効利用しています。

プラスチックは、木質材が230℃を超えると大きく変質するため、230℃以下の融点を有するものがほとんどで、ポリエチレンやポリプロピレン等が原料として使われています。こちらも一部原料に、回収したペットボトルキャップを再利用するなど、環境に優しい素材が使用されています。

ウッドプラスチックは木質ペレットとプラスチックの複合材

2.ウッドプラスチック製品の成形方法

ウッドプラスチック製品の成形方法には「押出成形」「プレス成形」「射出成形」などがあります。

押出成形

熱で溶かした原料を、製品の形状をした金型から押し出し成形する方法です。

現在販売されているウッドプラスチック製品の多くが、「押出成形」法で製造されています。

プレス成形

熱で溶かした原料を金型に入れ、大きな圧力を加え成形する方法です。

均一で精度の高い製品を大量生産することが可能です。

射出成形

熱で溶かした原料を金型に流し入れ、冷やし固める方法です。

プラスチックの成型方法としては広く利用されており量産に適した方法ですが、ウッドプラスチックは高い温度だと木材成分が熱分解されるため、悪臭と焼けが発生して黒くなってしまい、成型方法としては難しいとされています。

「株式会社ウッドプラスチックテクノロジー」では東京大学発の技術を利用し、プラスチック原料(ポリエチレン)と木材繊維を混合溶融機で攪拌することで発生した摩擦熱で、プラスチックを溶かし木材繊維と一体化させ、大型プレス機で成形する「プレス成形」で、敷板などを製造しています。

3.ウッドプラスチックの特徴

ウッドプラスチックは原料にプラスチックを混ぜているため、木材に比べ汚れにくく、トゲやささくれ・カビなどの劣化や、腐食などによる安全面での心配がありません。

プラスチックの配合率が大きいと熱による伸び縮みが発生しやすくなり、木材繊維の配合率が大きいと吸水による変化が大きくなるという特徴がありますが、どちらも単体そのものよりも融合することで固くて丈夫になり、その上高温に耐えられるものになる等の利点があります。

また、原料の木材繊維は廃材等を使えることから、燃料として燃やすのではなく材料として使用でき、二酸化炭素排出削減にも貢献できます。プラスチックも廃棄物を原料として利用でき、製品を回収・リサイクルすることで繰り返し使用することができます。

4. こんなところで使われています! ウッドプラスチックの用途

「ウッドプラスチック」は、木材繊維とプラスチックの配合割合を変えることで、様々な製品に使用されています。

知らず知らずのうちに、使っているかも!?

  • 公園のベンチ
  • 商業施設のデッキの板材
  • 森林公園の手すり
  • イベント会場の通路 など

環境重視の観点から、公共事業などで多く採用されています!

  • 公共工事の仮設工事(道路・歩道・資材置き場等の養生)
  • 敷き鉄板を敷設するための重機が入れない現場
  • 芝生やタイルなど、傷つきやすい下地の養生 など

「ウッドプラスチック」、聞いたことがなかった方も、少し身近な素材に感じていただけたでしょうか?次回も当社販売製品にまつわる小話を、お伝えしていきたいと思います。

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