石材タイルや瓦が配送中に欠けるトラブルを防ぐ梱包方法は?

- 緩衝材
石材タイルを配送したものの、受取先で破損していたためトラブルになったという企業さんも多いのでは。ガラスも石材も割れやすい素材からできているので、配送前の梱包作業はとても大変です。
特に、飾りが複雑なタイルを取り扱っている業者さんは破損するたびに損害が生まれてしまいます。そこで、繊細な素材や複雑な装飾がついていても安全に搬送できる梱包方法について解説します。割れ物だから仕方がないと思わず、手軽に実践できる方法を試してみてください。
破損の責任は配送会社にあるのか?
配送中の荷物が壊れてしまう原因は、積み込みや荷下ろし中の落下、トラック走行中に箱同士が触れ合って衝撃が加わる、荷崩れが起こるなどが考えられます。
積み込みや荷下ろしの際に起こった落下や振動は、配送会社側の責任。ですが、重篤な過失以外にも揺れやすくなったり落ちやすくなったりする要因は出てくるものです。
たとえば、発送する際にきちんとした衝撃対策(=適切な緩衝材の利用)を行わなかったこと、割れ物や天地無用の表示をしっかり置かなかったことなどですね。その結果起こった破損は、送り主側の過失なのです。
破損した商品は保険で賠償されるとしても、遅配になれば取引先の損益になってしまいます。リスクを避けるために、送る側も必要最低限の対策をとるべきです。
発泡スチロールとエア緩衝材を併用する梱包方法
割れやすいタイルを発送するには、天地の方向を平面でなく側面にしましょう。重ねた面を横してを立て、側面を上下にして梱包すると、強度が増して欠けるリスクが減ります。
さらにタイルとタイルの間に発泡スチロールを挟み、それから1ロットごとに巻きダンボールで包むと外箱の中で荷物が安定します。梱包したあと外箱を巻きダンボールで包む方法でもかまいません。
ガラスや石材など欠けやすい素材の場合は、ダンボールの波々部分が高く全体が厚手になっているものを用いるといいですね。
また、ダンボールの外箱の下に緩衝材を敷くという対策も有効です。ダンボールの波々によって荷重が分散されるので、貨物全体にかかる衝撃が小さくなるのです。
石材やガラス素材のタイルを全く破損させずに配送するのは大変ですが、ちょっとした工夫で割れる個数や欠ける度合いを減らすことはできます。発送時の表示に気をつけ、緩衝作用の強い素材を選んで使ってみてください。