農家の高齢化の課題として、後継者不足も挙げられていますが、「耕作放棄地」も課題の一つとして挙げられています。耕作放棄地とは、耕されることなく放置された田畑のことをいいます。
ご自宅に田んぼや畑があり、祖父母が高齢化で農業をしなくなった、息子さんや娘さんは会社勤めなため農業を継がないなど、農地はあるけど、農業をしていないお家があるのではないでしょうか?
今回の事例は、使っていない農地を仮設駐車場にした事例です。
今回のお客様は正月・お盆などで家族が帰ってきたときの車を停める場所として、使われていない農地を一時的に駐車場にしたいと考えていました。
使われていない農地は、見た目は固い土地にみえますが、雨が降ると土地が柔らかくなり、車で乗り入れするとはまってしまう場合があります。検討している土地も同じ状態で、これでは家族が帰ってきても駐車場を探さなければなりません。
コンクリート舗装や砂利舗装も考えましたが、農地を駐車場にするためには、「農地転用許可」が必要となり、申請手続きが必要となります。
今回は一般家庭での駐車場利用ですが、工事車輛が畑の土地に一時的に停車する場合もぬかるみ対策をしなければ、「スタックしてしまう」「土地を傷つけてしまう」など困り事も多いです。
※現在は農作物を育てていないため雑草が生い茂っていいます。
土地の養生で仮説駐車場に最適なのは?
対策としては、「コンパネ・合板」「プラスチック敷板」「敷き鉄板」があります。
コンパネ・合板
コンパネは1枚1500円ほどで、ホームセンターに行けば買えます。
メリット
- 安い
- 手軽
デメリット
- 車が乗ると割れる可能性がある
- 雨に濡れると腐りもろくなる
コンパネは手軽ですが、大型乗用車になると1t以上になるので割れる可能性があります。外に出しておくと、腐ってもろくなってしまいます。
敷き鉄板
メリット
- 頑丈
デメリット
- 高価
- 自分で設置できない
- 農地が痛んでしまう恐れがある
敷き鉄板は高く、新品で10万円以上、中古でも3万円~など高価です。1枚あたり800kgと重いため個人での運用は難しく、外部に委託して敷いてもらわなければなりません。農地運用する場合に、重さで土地が痛んでしまう可能性もあります。
プラスチック敷板
メリット
- 軽く人の手で持てる
- 移動・設置が簡単
デメリット
- 局部荷重に弱く割れる可能性がある
- 下が空洞だと割れる場合がある
プラスチック敷板は一番軽いので1枚13kgで一人でも簡単に設置することができます。軽いため農地を傷つける事がありません。
ただ、柔らかい土地に大型トラックのような重たいものが乗ると割れてしまう可能性があります。 今回は乗用車の仮設駐車場のためプラスチック敷板で代用できます。
※乗用車が乗っても丈夫!雑草予防にも!
利用したプラスチック敷板はこちら↓
樹脂敷板Wボード36
お客様の声
今回、畑を一時的に駐車場として利用するためプラスチック敷板を利用しました。乗用車も問題なく駐車でき、家族笑顔で団らんを楽しむ事ができました。
以前は農地として使っていた土地なので、今後も農地として残しておきたいと考えての対策で選びましたが、プラスチック敷板は軽くて、一畳分ほどなので、納屋に保管できる大きさです。
軽トラックにも入るので移動も簡単です。他にもタイヤがはまってしまう通路などあるので使っていきたいです。